
歯並びが悪いと顎関節症になる?歯並びが及ぼす影響と治療法
こんにちは。久喜市南栗橋、東武日光線「南栗橋駅」より徒歩12分にある歯医者「南栗橋歯科クリニック」です。
顎関節症は、口を開けるときに顎が痛い、音が鳴る、開きにくいといった症状が現れる病気です。現代人に増えているといわれており、その原因はひとつではありません。そのなかでも注目されているのが、歯並びとの関係です。
この記事では、顎関節症とはどのような病気なのかを解説し、歯並びが悪いと顎関節症になるのか解説します。顎関節症を予防する方法もご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
顎関節症とは

顎関節症とは、口を開けたり閉じたりする際に使われる顎の関節と、その周囲の筋肉に不調が生じる病気の総称です。顎関節は耳のすぐ前にあり、口を動かすための非常に重要な役割を果たしています。
この関節に何らかの異常が生じると、さまざまな症状が現れます。男女比では女性の方が多く、20代〜40代に多く見られる傾向があります。これは、女性ホルモンの影響や、関節の構造的な違いが関係していると考えられています。
顎関節症は放置すると悪化する恐れがあるため、気になる症状がある場合は、早めに歯科や口腔外科の専門医に相談することが大切です。
顎関節症の症状
顎関節症の主な症状は、口を開けたり閉じたりするときの痛み、顎の関節や筋肉のだるさ、口が開きにくい、カクカク・ゴリゴリというような雑音が聞こえるなどです。集中して作業した後、口を大きく開けない、あくびがしにくいといったことも、顎関節症の可能性があります。
中には、頭痛やめまい、耳鳴りといった症状を伴うケースもあります。全身に悪影響を及ぼす可能性もあるため、早めに気づき対応することが大切です。
顎関節症の原因
顎関節症の原因はさまざまで、ストレスによる筋緊張、歯ぎしりや食いしばり、姿勢の悪さ、生活習慣の乱れ、そして歯並びや噛み合わせの異常などが関係してるとされています。特に、最近ではスマホやパソコンの長時間使用による姿勢の悪化も関係していると考えられています。
そのほか、日々の生活習慣も大きな要因となります。たとえば、片側だけで物を噛む習慣、うつぶせ寝や頬杖、スマートフォンの長時間使用による猫背などは、顎関節に負担をかける姿勢や動作として知られています。
つまり、顎関節症は、口や顎の使い方に起因するケースが多く、歯並びや生活環境を見直すことが、症状の予防と改善につながります。
顎関節症を引き起こす可能性がある歯並びとは

噛み合わせのバランスは、口元全体の健康を保つうえでとても重要な要素といえます。すべての不正咬合が必ず顎関節症につながるわけではありませんが、特定の歯並びは顎関節に大きな負担をかけ、症状を誘発しやすくなります。噛み合わせが正しくないと、特定の歯にだけ余分な力がかかり、それが筋肉や関節にまで影響を与えることがあるのです。
以下に、顎関節症を引き起こす可能性がある歯並びをご紹介していきます。
出っ歯や受け口
上の前歯が大きく前に出ている出っ歯や、下の歯が上の歯より前に出ている受け口は、噛み合わせに偏りを生じさせる代表的な歯列不正です。これらの不正咬合は、顎の運動に不自然な力を加える原因となり、上下の顎のバランスが崩れやすくなります。
その結果、顎関節や咀嚼筋に持続的な負担がかかり、顎関節症の発症リスクが高まるのです。
開咬
開咬とは、口を閉じても上下の前歯の間に隙間ができ、前歯同士が噛み合わない状態を指します。このような歯並びでは、通常前歯で行う噛み切る動作がしにくくなるため、奥歯に負担が偏りやすくなります。その結果、顎関節にかかる力のバランスが崩れ、関節の痛みや違和感が生じる原因となります。
また、噛み合わせのバランスが崩れることで咀嚼筋や顎関節に負担がかかり、顎関節症になるリスクが高まります。さらに、開咬は発音や口呼吸、舌の位置異常などと関連していることも多く、顎関節への複合的な影響が考えられます。
過蓋咬合
過蓋咬合は、噛み合わせが深くなっている状態であり、上の前歯が下の前歯に大きくかぶさるのが特徴です。この噛み合わせでは、下顎の動きが制限されやすく、顎関節や咀嚼筋に大きな負担がかかることの多いです。強い力が長期間加わると、顎関節の軟骨が摩耗したり、筋肉が慢性的に緊張したりする原因になります。
また、口の中の空間が狭くなることで、自然な顎の動きが妨げられ、筋肉の緊張や関節の痛みを引き起こすことがあります。無意識のうちに顎を前に突き出す癖がつくケースもあり、関節への負担が蓄積される原因になります。
顎関節症の治療法

顎関節症の治療は、症状の原因や重症度に応じて段階的に行われます。多くの場合は保存的治療が第一選択とされ、外科的治療は最終手段として行われるケースが多いです。
矯正治療による歯並びの改善
噛み合わせの問題が顎関節症の原因の場合、歯列矯正によって歯並びを整えることが効果的です。矯正治療にはワイヤー矯正やマウスピース矯正などがあり、個々の症状や希望に応じて選択されます。
歯並びが改善されると、噛む力が均等に分散されるようになり、顎関節への負担が軽減されるため、顎関節症の根本的な解決につながります。
ただし、顎関節症がすでに進行している場合には、矯正治療を行うタイミングや方法に注意が必要です。矯正を始める前には、必ず歯科医師と十分な相談を行い、治療計画を立てることが重要です。
噛み合わせの調整
噛み合わせのずれが原因の場合には、歯科治療によってバランスを調整する必要があります。詰め物や被せ物の高さを調整することで負担を軽減したり、部分的な矯正で歯の位置を整えたりする方法があります。
精密な咬合調整を行うことで、関節や筋肉への負担を減らせます。
スプリント療法
スプリント療法は、マウスピース型の装置を装着する治療法です。スプリントを装着することで、歯ぎしりや食いしばりによる顎関節への負担を軽減し、噛み合わせのバランスを整えます。また、顎の筋肉の緊張を緩和する効果も期待できます。
歯を削ったり、外科的に手を加えたりする必要がないため、症状が軽度から中等度の顎関節症に対しては、まず初めに試みられる治療法として広く行われています。
理学療法
理学療法とは、筋肉や関節の緊張をほぐすことを目的とした治療法です。顎の筋肉や関節の動きを改善するために、専門のトレーニングやマッサージをおこないます。
理学療法では、顎関節の可動域を広げるストレッチや、温熱療法で血流を改善したりします。理学療法は痛みの軽減や再発の予防にも効果的であり、医師の指導のもとで継続することで、顎の動きがスムーズになり、日常生活の質も向上します。
自己流で行うと逆効果になる可能性もあるため、必ず専門家の指導を受けながら進めましょう。
薬物療法
顎関節症の症状が強い場合には、薬物による治療が行われることもあります。主に使用されるのは、鎮痛剤や抗炎症薬、筋弛緩薬、抗不安薬などです。
ただし、薬による治療は一時的な症状の緩和を目的とするものであり、根本的な原因を解決するものではありません。そのため、薬物療法はあくまで他の治療と併用するかたちで行われます。
生活習慣の見直し
顎関節症の症状を改善するためには、日常生活のなかで顎関節に余計な負担をかけないよう意識することが大切です。頬杖をつく、うつ伏せで寝る、片側だけで噛むといった習慣は、顎関節にかかる負担を増やす原因となります。
また、硬いものを噛むことや、大きく口を開ける行為も控えるようにしましょう。さらに、ストレスがたまると無意識に歯ぎしりや食いしばりといった癖が出やすくなるため、リラックスする時間を意識して取り入れることも重要です。日常の小さな工夫が、症状の緩和につながります。
まとめ

顎関節症はストレスや睡眠中の歯ぎしり・食いしばり、さらには悪い姿勢や外傷など、複数の要因が重なって発症します。精神的な緊張が筋肉の緊張を引き起こし、顎関節に負担がかかることもあります。
しかし、顎関節や周囲の筋肉に負担をかけやすい歯並びもいくつかあるのです。顎関節症の症状が悪化すると、口が開かない、痛みが続く、食事がしづらいなど、日常生活に大きな支障をきたします。そのような状態を防ぐためにも、早期に治療を開始することが重要です。
歯並びに問題がある場合には、歯科医師に相談し、必要に応じて矯正治療を検討すると良いでしょう。
顎関節症や歯並びにお悩みの方は、久喜市南栗橋、東武日光線「南栗橋駅」より徒歩12分にある歯医者「南栗橋歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院では、「治療の見える化」を大切にし、画像を用いた丁寧な説明と治療計画で患者さまに納得していただきながら治療を提供しています。一般歯科だけでなくホワイトニングや矯正治療にも注力しながら、「笑顔の創造」を理念に久喜市南栗橋で口元の美しさと健康を支えています。
当院のホームページはこちら、LINE予約も受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

■この記事の監修者
志水 大地
経歴
- 2007年3月 明海大学歯学部歯学科 卒業
- 2007年4月 獨協医科大学医学部口腔外科学講座 臨床研修医
- 2009年4月 獨協医科大学医学部口腔外科学講座 レジデント
- 2011年3月 獨協医科大学医学部口腔外科学講座 退職
- 2011年4月 医療法人社団康進会 沢歯科クリニック 勤務医
- 2015年3月 医療法人社団康進会 沢歯科クリニック 退職
- 2015年4月 医療法人隆聖会 吉見歯科春日部診療所 院長就任
- 2017年2月 医療法人隆聖会 吉見歯科·口腔外科クリニック 院長就任
- 2018年6月 医療法人隆聖会 退職
- 2018年11月 南栗橋歯科クリニック 院長、開設管理者就任
- 2021年4月 南栗橋歯科クリニックを法人化し、医療法人社団SDY 理事長就任
所属機関
- 日本口腔インプラント学会
- 日本口腔顔面痛学会


