
乳歯の虫歯を放置するリスク!治療法と予防法も
こんにちは。久喜市南栗橋、東武日光線「南栗橋駅」より徒歩12分にある歯医者「南栗橋歯科クリニック」です。
子どもの歯は、大人の歯に比べてやわらかく虫歯になりやすいという特徴があります。「乳歯は生え変わるから、虫歯を放置しても大丈夫だろう」と考える方もいるかもしれませんが、放置すると永久歯にも悪影響を及ぼす可能性があります。
この記事では、乳歯の虫歯を放置するリスクや、乳歯の虫歯治療法、虫歯を防ぐ方法について解説します。お子さまの歯に気になる症状がある方は、ぜひ参考にしてください。
乳歯が虫歯になりやすい理由

ここでは、乳歯が虫歯になりやすい理由について解説します。
エナメル質が薄い
エナメル質は、歯の表面を覆っている組織です。歯の組織の中で最も硬く、細菌や酸から歯を守っています。乳歯は、歯の表面を覆うエナメル質が薄く、永久歯の半分程度しかないといわれています。そのため、歯の表面が酸に溶かされやすく、永久歯よりも歯に虫歯になりやすいのです。
また、内側の象牙質もやわらかく、進行が早いとされています。一度虫歯になると、短期間で神経まで到達することもめずらしくありません。
甘い食べ物を好みやすい
子どもは甘いお菓子やジュースを好む傾向があり、糖分を摂取する頻度が高くなります。虫歯菌が糖分を栄養源として酸をつくり出し、その酸が歯を溶かすことで虫歯が発生します。乳歯は酸に対する抵抗力が弱いため、甘い食べ物を頻繁に口にすると虫歯になるリスクが高くなるのです。
また、間食の時間が不規則だったり、だらだら食べをしたりすると、口の中が常に酸性に傾いた状態になり、虫歯が進行しやすくなります。
歯磨きが十分にできていない
小さな子どもは、自分でしっかりと歯磨きすることがまだ難しく、磨き残しが多くなります。そのため、汚れがたまりやすく、虫歯ができやすい環境になります。
また、子どもが嫌がって歯磨きをさせてくれない場合や、保護者が忙しく仕上げ磨きが不十分になるケースも少なくありません。磨き残しがある状態が続くと、虫歯のリスクが高まります。
乳歯の虫歯を放置するリスク

乳歯の虫歯を放置すると、歯に痛みが出るだけでなく、永久歯や全身の健康に悪影響を与えることがあります。ここでは、乳歯の虫歯を放置するリスクについて解説します。
永久歯の歯並びや噛み合わせに影響する
乳歯には、永久歯が正しい位置に生えるためのガイドとしての役割があります。虫歯で乳歯が早期に失われると、隣の歯が倒れてきて空間がなくなり、永久歯が本来の位置に生えられなくなることがあります。その結果、将来的に歯並びが乱れ、矯正治療が必要になることもあります。
永久歯の質に影響を与える
乳歯の虫歯が進行すると、その下に控えている永久歯の形成や萌出に影響を及ぼすことがあります。虫歯菌や炎症が乳歯の内部に広がると、まだ骨の中で成長中の永久歯にまでダメージを与え、歯の質が弱くなったり、表面に白濁や変色が見られたりすることがあるのです。
顎や顔の成長に悪影響を及ぼす
虫歯が原因で乳歯が早期に失われたり、噛み合わせが崩れたりすると、子どもの顎の成長や顔の形にも影響が出ることがあります。本来であれば乳歯がしっかりと噛み合い、顎に適度な刺激を与えることで正常な発育が促されますが、それが妨げられることになります。
その結果、顎が十分に成長せず、顔貌が左右非対称になったり、発音や咀嚼に支障をいたしたりすることがあるのです。特に、成長期の子どもにとっては、顎や筋肉の発育が将来の歯列や顔つきに大きく関わってくるため、虫歯の早期発見と治療が重要です。
全身の健康に悪影響を及ぼす
乳歯の虫歯は口の中だけの問題と思われがちですが、実は全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。虫歯が進行して強い痛みが続くと、食事を十分にとれなくなり、栄養状態が悪化することがあります。
また、慢性的な炎症や感染がある状態は、免疫力の低下や体調不良を引き起こす要因にもなりかねません。口の中のトラブルは、体全体の不調につながることもあるのです。
乳歯の虫歯を治療する方法

ここでは、乳歯の虫歯を治療する方法について解説します。
ごく初期の虫歯
ごく初期の虫歯でまだ穴が開いていない場合は、削る治療をせずにフッ素塗布で再石灰化を促します。再石灰化とは、歯から溶け出したミネラルが歯の表面に戻り、修復することです。
また、ブラッシング指導を行い、毎日の歯磨きを徹底することでも再石灰化を促します。
エナメル質の虫歯
エナメル質の虫歯は、ごく浅い段階の虫歯で、歯の表面にとどまっている状態です。この段階では痛みはなく、歯の変色によって気づくことがあります。虫歯の箇所を削り、詰め物をして治療を完了します。
この段階で治療できれば、削る範囲は小さく、お子さまにとっての負担も少ないでしょう。
象牙質の虫歯
虫歯がエナメル質を越えて、象牙質と呼ばれる歯の中層まで進行した状態です。冷たいものや甘いものがしみることがあり、見た目にも穴が大きくなってきます。
この段階の治療では、虫歯菌に侵された部分を削り取り、詰め物をして穴をふさぎます。削る量が増えるほど治療の負担も大きくなるため、できるだけ早い段階で治療を受けることが大切です。
神経まで進行した虫歯
虫歯が神経まで進行すると、激しい痛みが生じます。何もしていなくてもズキズキと痛み、眠れなくなることもあるでしょう。虫歯が神経まで到達した場合は、感染部分を除去し、根管の内部を洗浄・消毒する根管治療が行われます。
根管治療後に歯の根を保護するために、被せ物を装着することもあります。根管治療は複数回の通院が必要になることもあり、子どもにとっては精神的な負担も大きくなりやすいです。
歯根だけ残った虫歯
虫歯が進行して歯の大部分が溶けた場合、そのままにしておくと次に生えてくる永久歯が正常に生えてこない可能性が高くなります。歯根の先端に膿がたまると、顎の骨が影響を受けて、歯並びが乱れるリスクも高くなるでしょう。
そのため、永久歯への影響を防ぐために、抜歯することが一般的です。
乳歯が虫歯になるのを防ぐには

ここからは、乳歯が虫歯になるのを防ぐために実践したいポイントについて解説します。
毎日丁寧に歯磨きをする
乳歯を虫歯から守るための基本は、毎日の丁寧な歯磨きです。子どもが小さいうちは自分で歯をしっかり磨くことが難しいため、保護者による仕上げ磨きが欠かせません。特に夜の間は唾液の分泌が少なくなり、口の中が虫歯菌にとって活動しやすい環境になるため、就寝前はより丁寧に磨く必要があります。
仕上げ磨きでは、力を入れすぎず優しく、歯と歯のすき間や奥歯の溝など、汚れがたまりやすい部分を意識して磨きましょう。仕上げ磨きは、小学校低学年頃までは続けるのが理想とされています。
歯磨きを嫌がる場合は、普段から歯磨きの絵本を読み聞かせておく、お気に入りのキャラクターの歯ブラシを使うなど、工夫してみましょう。無理に押さえつけると、磨き残しが生じやすくなるだけでなく、歯科検診でも抵抗感を覚えやすくなります。歯磨きの時間が楽しい時間になるよう心がけることが、毎日継続するためのポイントです。
甘い食べ物をできるだけ控える
おやつやジュースなどの甘いものは、虫歯菌が酸を作り出す原因になります。特に、だらだらと長時間にわたって飲んだり食べたりすると、口の中が常に酸性の状態になり、歯が溶けやすくなります。
おやつは1日1〜2回に決め、ジュースやスポーツドリンクではなく水やお茶で水分補給をする習慣をつけましょう。おやつを食べたあとはできるだけすぐに歯磨きをするか、難しい場合は口をゆすぐだけでも虫歯予防につながります。
定期的に歯科検診を受ける
定期的な歯科検診は、虫歯の早期発見・早期治療に欠かせません。乳歯の虫歯は自覚症状が少なく、見た目にもわかりにくいことが多いため、保護者の方が気づかないうちに進行していることがあります。
歯科医院では、見ただけでは分からない小さな虫歯も発見でき、必要に応じて適切な処置が受けられます。歯科衛生士によるクリーニングやブラッシング指導も受けられるため、日常のケアの質を高めることにもつながります。
一般的には3〜4か月に1回程度の定期検診が推奨されており、虫歯のリスクが高いお子さまほど、頻繁に通うことで予防効果が高まります。継続的に通院することで、お子さまにとって歯科医院が身近な存在になり、虫歯予防への意識を高められるでしょう。
まとめ

乳歯は一時的な歯であるため、虫歯になっても大丈夫と考える方もいるかもしれませんが、実際には放置することによるリスクは大きいです。虫歯を放置すると、痛みが強まるだけでなく、永久歯にも悪影響がおよぶリスクがあります。
そのため、乳歯の虫歯はできるだけ早く治療することが重要です。虫歯が軽度の場合は、詰め物や薬で治療することができますが、進行すると神経を抜く必要が出てくるため、気になる症状がある場合は早めに受診しましょう。
お子さまの乳歯にお悩みのある方は、久喜市南栗橋、東武日光線「南栗橋駅」より徒歩12分にある歯医者「南栗橋歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院では、「治療の見える化」を大切にし、画像を用いた丁寧な説明と治療計画で患者さまに納得していただきながら治療を提供しています。一般歯科だけでなくホワイトニングや矯正治療にも注力しながら、「笑顔の創造」を理念に久喜市南栗橋で口元の美しさと健康を支えています。
当院のホームページはこちら、LINE予約も受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

■この記事の監修者
志水 大地
経歴
- 2007年3月 明海大学歯学部歯学科 卒業
- 2007年4月 獨協医科大学医学部口腔外科学講座 臨床研修医
- 2009年4月 獨協医科大学医学部口腔外科学講座 レジデント
- 2011年3月 獨協医科大学医学部口腔外科学講座 退職
- 2011年4月 医療法人社団康進会 沢歯科クリニック 勤務医
- 2015年3月 医療法人社団康進会 沢歯科クリニック 退職
- 2015年4月 医療法人隆聖会 吉見歯科春日部診療所 院長就任
- 2017年2月 医療法人隆聖会 吉見歯科·口腔外科クリニック 院長就任
- 2018年6月 医療法人隆聖会 退職
- 2018年11月 南栗橋歯科クリニック 院長、開設管理者就任
- 2021年4月 南栗橋歯科クリニックを法人化し、医療法人社団SDY 理事長就任
所属機関
- 日本口腔インプラント学会
- 日本口腔顔面痛学会


